医療保険では終身型と定期型(更新タイプ)のどちらを選ぶのが妥当か?(2)

保険担当者がよく使うセールストークの典型例として
「10年後には医療も発達していて加入時の保障内容では意味がなくなってしまうことがあるので、
逆に10年で更新できた方が自分のために正しい選択、それに必要のない物は削っていけばいい」
などという論法は紛れもない詭弁です。

なぜならば、「保険を見直す時は必ず更新型に加入しなければならない」という前提が論点先取だからです。
入院給付金がメインの一般的な医療保険で入院給付金自体に医療の発達云々はほとんど関係ありませんし、
まだ現時点で保障内容の意味が無くなると決めつけて見直しをする前提を立てることで
「終身型で見直しをする」という選択肢を隠蔽して必然的に更新型を薦める論法はミスリードです。
恐らく高度先進医療などが関わってくるがん保険のセールストークで使われることが多いのでしょうが、例えばアフラックならば「充実パック」という特約を付加することで対応できるので全く問題有りません。
担当者が顧客に対して美辞麗句を駆使して一方的に更新型を薦めるのは、そのほうが保険会社や営業職員にとって都合が良いからです。


【結論】
・ベースの医療保障は終身型の短期払
・一定期間のみの上乗せ保障は定期型(更新型、全期型)

が合理的