宅地建物取引主任者の難易度

宅地建物取引主任者は受験者数が約20万人と日本有数の大規模な国家資格です。インターネット上ではなぜか「自称・独学合格者」が不思議に多く、「受験制限が無く誰でも受験できる上にマークシート4択なので受験しやすく、国家資格の中では易しい部類の難易度なので初心者が挑戦するのにピッタリな国家資格の登竜門」「宅建は独学で十分合格可能!当HP管理人○○は全くの初学者から独学3ヶ月でラクラク一発合格」なんてフレーズを連呼されると、比較的容易に合格できる資格なんだと勘違いしてしまいそうですが、しかしながら宅地建物取引主任者民法借地借家法不動産登記法、区分所有法、宅建業法、都市計画法建築基準法農地法などの様々な法律知識が要求されるバリバリの法律系国家資格で、合格率が毎年17%程度と100人受験して83人が不合格になるという世間の想像以上に難関試験であり相当学習量を積まないと合格することは難しいことが分かります。合格に必要な勉強時間は300時間が一応の目安と言われており、春から10月の本試験までの学習期間では仮に一日2時間のペースだとすると5ヶ月必要になる計算になります。
宅建は学習範囲が広く、特に民法においては深い知識が要求され年々難化傾向が進んでいます。余程学習時間に余裕があってかつ資格の勉強慣れしており、更に民法などの法律知識を既にお持ちの方でない限り独学で合格というのは難しいと考えてください。宅建を独学で合格するということは、芸能人になるために中学卒業後上京するくらいの覚悟が必要です。ネット上には宅建の独学サイトが氾濫していますが、残念ながら中には「独学=善、資格講座=悪」というような宗教じみた内容のサイトも少なくなく、それを真に受けた初学者の独学での学習は残念ながら一年無駄にします。現在の宅建の難易度は、全くの素人がテキストと問題集を一冊ずつ揃えただけでどうにかなるような資格ではありません。ゼロからの一発合格を目指すには資格専門校の宅建講座を利用して春から6ヶ月程度の学習が近道です。